2009年9月30日水曜日

野尻湖ホテル EL BOSCO



 森林浴がしたくて長野に行ってきました。泊まったのは野尻湖ホテル EL BOSCO。
その名の通り野尻湖畔にあるホテルです。いつものように、①コストパフォーマンスが高くて、②リノベーションorオープンしたてで、③もちろんおしゃれなホテルを探していたところ、昨年オープンのこちらを発見!元は野尻湖プリンスホテルだった建物を使い、とっても素敵に改装されてます。



 まず、ロビーに入ると目の前に広がる野尻湖の景色、右手には山のリゾートお約束の暖炉、左手には絵本や長野・自然に関する本が集められた読書スペース、真ん中にはバランスよくクッションが置かれた丸いソファー。ゴージャス路線でなく、野尻湖の自然に調和した感じのセンスのよいコーディネートです。


 そしてロビーの吹き抜けの下にラウンジが設けられ、吹き抜けの大きな窓から野尻湖の緑を眺めつつ、お茶やランチができます。






 建物は3階建てで宿泊棟はWest Wing とEast Wingに分かれています。清家清の設計で西武の(故)堤社長がプリンスホテル時代に最も多く訪れたホテルだったとか。野尻湖に面した半島に、湖に向かう傾斜を利用して建てられており、3階がロビー、2階がレストラン・ラウンジ、1階が客室となっています。宿泊棟にも大きな窓のある読書エリア(?)が設けられていて、客室以外でもくつろぐスペースがあるのは好感度大です。



 さて、今回はインテリアの異なる2部屋に宿泊しました。1日目はスタンダードツイン、2日目はスーペリアツインです。
 スタンダードツインはナチュラル木の色を生かしたさっぱりめのインテリア。カーテンやソファーなどもアースカラーなので大きな窓から見える緑が映えます。自然に調和という意味ならスーペリアよりこちらのほうが調和しています。あ、面白いのが、斜面を利用した建築なので、客室のドアを空けると下に向かって階段があり、途中にバスルーム、階段を下ったところに客室があります!



 
スーペリアツインはパープルを使った大人っぽく少し高級感があるインテリア。カップルならこちらがいいかも。個人的にパープルは好きな色なのでこちらのほうが好みです。部屋においてある備品やアメニティーもスタンダードよりグレードアップされていて、例えばTVがフラットTVになっていたり、スリッパやバスローブがおしゃれなものになっていたり。


 
「読書をするためのホテル」をコンセプトの一つにしているだけあって、どちらの部屋にもロッキングチェアーとオットマンが置いてあり、これが気持ちよかったです。

 ここのホテルのウリの一つは食事ですが、これがホントに最高でした。以前は中目黒にある有名イタリアンのAWkitchenがやっていて、ホテル名にも入っていたのですが、ちょうどこの9月からカリフォルニアキュイジーヌのMomentというレストランに変わっていました。シェフの経歴はHPを見てもらうとして省略しますが、アメリカのサンディエゴ在住の日本人シェフとのこと。素材を生かした手をかけすぎないシンプルな調理で最初から最後まで一皿もハズレがなく最高に美味しかったです。我が家は特にグルメでもないので、変わった調理法とか奇をてらった素材の組み合わせとかはどうでもよく、ここのお料理のような程よい感じがとっても◎!レストランが変わってラッキーでした!そうそう、信州サーモンってニジマスとブラウントラウトを交配させた信州独自の品種らしいのですが、トロッと濃厚で、でも臭くなくすごく美味しかったです。


  
 朝ごはんはあっさりおかゆでした。

 
 再生ホテルというと食事にコストカットした感が現れるというところが多い印象ですが、エルボスコはオーベルジュといっても良いくらいレベルが高かったです。

 ホテルの周りには散歩道がつくられているので、子供と一緒にどんぐりを拾いながら散歩したり、野尻湖のボートに乗ったり、ラウンジでお茶したり、お部屋で本を読んだり・・・・。

 
 子連れだと少し時間をもてあますくらいゆったりしたホテルですが、満足度は非常に高くほとんど文句のつけようがありませんでした。価格も1泊2食付×2泊、東京からの新幹線代も込みで1人約5万円ほど。あのお部屋とあの食事でこれは最初の予想どおり非常にコストパフォーマンスが高いホテルです。このままのクオリティーを保って頑張ってくれるとうれしいなあ。★は★★★★★です!