2011年6月1日水曜日

ヒルトン ニセコビッレジ

 2011年今年もニセコにスキーに行ってきました。スキーのことは置いといて今回泊まったヒルトンニセコビレッジについてです。
 
 1部屋1泊朝食付きで2万円で泊まったのは写真↓のヒルトンルーム(いわゆるスタンダードルーム)です。元はプリンスホテルだったところなのでリノベーションされてない部屋は写真のようにいかにもプリンスホテルって感じの味気な~いインテリアです。



 子どもをつれてニセコに行くと困るのがごはん。ヒルトンの周りには何もないし、飲食店が集まるヒラフエリアに行くには雪の中バスかタクシーに乗らなきゃならなくて、ニセコのタクシーは冬は何割増かで15分乗っただけで3000円くらいかかりました。ということでヒルトン内でほぼ毎食済ませました。以下参考になれば↓

 ①寿司 レラ  
 
 2500円でお寿司食べ放題のランチに。ネタは回転寿司レベル。とくに北海道らしいネタ・新鮮さはなし。最初、お客さん10人くらいに対して板前さんが1人しかいなくて、しかもカウンター席は板前さんに直接注文するシステムだったが、殺気立った板前さんにしばらく声をかけられず・・・。テーブル席の団体外国人はかなり待たされていた様子なのでカウンターに座るのが正解。あと、入り口で2才の娘にたいして「お子様も同一料金になりますがいいですか?」と言われたので、「子どもには大人と別に単品で頼みますので食べ放題は結構です。」と言って入りました。ニセコヒルトンではときどき「おや?」と思う対応をされることがあります。子どもにはまだ生魚を食べさせてなかったので、かっぱ巻きやたまご、あなご等をオーダー。最初殺気立っていた板前さんでしたが、お会計のときには子どもの分を少しおまけしていただきました。2500円で食べ放題なので「ホテルのお寿司」というわけにはいきませんが、ニセコヒルトンの中では「あり」でした。

 ②日本料理 シサム

 手頃な値段でセットものの和食が食べられ、一番使い勝手が良かったファミレス的レストランです。 私たちが行った時にはキッズメニューがなかったので、おうどんをハーフサイズでお願いできるか聞いたら対応してくれました。今、HPからメニューを見るとキッズメニューもありました。あ、おうどんが出てくるのに30分くらいかかったので夫と子供はイライラしてたことを思い出しました。

 ③パブ 蝦夷

 ここで頼んでいいのはピザとビールです。それ以外にサラダやチキンウィングなどを頼むと悲しくなります。また、店員さんがいいかげんなので、その都度オーダー等確認すること、自分でオーダーに行くことをおすすめします。良くも悪くもアメリカのスポーツバー的な雰囲気なのでゆるーい感じで私たちには「あり」でした。

 ④ロビーラウンジ ザ・フレイム

 スキーをしない私と子どものリビングルーム的場所です。定位置は子ども向けDVDが流れているTV横。去年も今年もDVDは「トムとジェリー」でした。ここに絵本やお絵かきセットやパズルなんかを持ち込んで、カフェオレを飲んだり、ケーキを食べたり、時々人間ウォッチングしながらふたりでまったり過ごします。ヒルトンで一番好きな場所です。 

 ⑤レストラン 羊跡     

 朝食ビュッフェはここで。学食レベル。

 ⑥ルームサービス

 意外と総合的に判断すると子ども連れにCP良し。麺類やごはんものを手頃な値段で頼めるし、「何時に持ってきて」など食べたい時間のちょっと前にオーダーをしておけば、その間にお風呂に入ったりできて効率がいいし、ヘンな店員さんの対応にイラッとすることもなく快適。実はこれが一番正解かも。

 ⑦ヒルトン以外  ノーザンリゾートアンヌプリ内エクラ

 4000円くらいでディナービュッフェが食べられます。メインがお肉とお魚で1日ごとに入れ替わるみたいです。お肉の日に行くのをおすすめします。帰りのシャトルバスをよく確認しておかないと、タクシーで帰る羽目になります。


 以上が我が家のヒルトンでのごはん事情でした。

 ヒルトンには温泉大浴場があり、このお湯がわりと良かったです。ただし、露天風呂の淵に裸の欧米人がくじらみたいに寝そべっていても引かない心の準備が必要です。

 いろいろ書きましたが、設備と立地、明るい雰囲気を考えると1泊2万円は大満足です。サービス良くて4万円より、今のままのサービスで2万円でいいと思います。



2011年5月22日日曜日

子どもと一緒にパリ

 















子どもと一緒にパリ旅行を考えている方に向けて、ちょっとした便利メモを書いておこうと思います。パリ通というわけではないので、なあんだという内容かもしれませんが一応。

 まず、一番おすすめしたいのはシャルルドゴール空港からパリ市内までのプライベート送迎サービスを利用することです。
 今回私たちは行きも帰りもここ→http://frenchexperience.tourpackagers.com/1010628/Paris-Private-Arrival-Transfer-Charles-de-Gaulle-CDG-or-Orly-ORY-.aspxを使いましたが、いろんな会社が同じようなサービスをやっているのでどこで頼んでもいいと思います。
 子どもを連れての旅行は荷物が多くなりますし、長時間のフライトで親もこどももくたくた。まず公共の交通機関は論外、タクシーは渋滞やぼられるリスクを考えるのが面倒、旅行会社などがやっている乗り合いの送迎は乗せられる荷物の量に制限があったり、ホテルまで直行ではないので時間がかかることもある。で、多少割高(1万円以内)かもしれませんが、いろんな面倒をはぶけるプライベート送迎サービスが子ども連れには結局便利だったと思います。

 パリ市内の移動は地下鉄よりもバスが便利でした。特にベビーカーで子どもが寝ている時など、地下鉄でもタクシーでも子どもを起こしてベビーカーをたたまなければならないのがホントに面倒です。その点眠った子どもをベビーカーに乗せたまま乗れるバスはとっても便利でした。バスの路線図はもっぱら夫が見てくれていたんですが、とくに難しいことはなかったようです。

 あと、おむつ替えはどうしてたかなあと思いだそうとしてみたんですが、どうもホテル以外で替えた記憶がない・・・。サンジェルマンのシタディーンはちょうどパリの真ん中で便利な場所だったのでちょくちょくホテルに帰ってくるついでにおむつ替えをしていた感じです。ちなみに子どもは2才6カ月でした。

 お買い物や観光につきあわされる子どもへのご機嫌取り(笑)には自然史博物館の剥製動物の大行進や動物園、シャンゼリゼの観覧車、ラファイエットやプランタンのクリスマス用ショーウィンドウ、市内ところどころにあるメリーゴーランドが便利でした。私たちが行った11月はホントに寒かったので公園で遊ばせる気温ではなく、当たり前ですがやっぱりいい季節に行ったほうが選択肢は多かったと思います。

 











子どもを連れてハワイ以外に行くのって何となく躊躇しがちですが、パリに関しては全くその心配はないと思います。むしろ子どもを連れているといろんなところで親切にしてもらったり、声をかけてもらったり、学生のころに旅行したパリよりもずっといい思い出になりました。

2011年2月27日日曜日

カムイ スキー

2月末の週末を利用して旭川のカムイスキーリンクスに行ってきました。

1月はニセコに行ったのですが、1泊2日でニセコだと遠すぎて時間のロスが大きいことと、少し気温が上がってきているので、もっと内陸部に行った方がパウダースノーを楽しめるのではないかなあとの理由から初旭川となりました。

(長所)
・東京からのアクセスが北海道にしては遠くない。東京~旭川まで飛行機で行って、そのあとバス(リゾートライナー)で1時間。ニセコのように空港からバスで2時間以上かかる場所と比べるとずいぶん楽です。
・天候が厳しくない。内陸部であるがゆえ、温度は低いですが、強風、吹雪、ガス等があまり厳しくないのです。今回のように1泊2日で行く場合には、天候不良でリフトが止まってしまうと天候の回復を待つ時間もなく、全く滑ることができず東京に帰らなければならない羽目になるかもしれません。ゆえに天候の安定度は重要です。気温が低いので雨の確率も下がるし、3月に行ってもハズレのリスクは小さいと思います。
・ゆったりとした雰囲気。ゲレンデは斜度がゆるやかで、横幅も広いのでゆっくり滑れます。人も学生の集団に遭遇しなければ、かなり少ないので、自然を楽しみながらのんびりした滑ることができます。木には霧氷(むひょう、樹氷のもっと小さいもの、サンゴのように見えます)が付いていて、リフトで上るときも景色に癒されます。緩やかで長いバーンがあるので、じっくりとターンの練習ができたり、技術の向上を図る上で良いスキー場だと思います。コースマップ上で黒色に塗られている上級コースもニセコなら中級コースくらいのイメージです。「これマジですべるんですか?」というような泣きそうなコースはありません。
・物価が安いです。例えばリフト券1日3000円、ジュース120円、ラーメン650円ですので、普通のスキー場のようにリゾート価格にはなってません。

(短所)
・かなりローカル色の強いところです。スキー場の近くに温泉付きのリゾートホテル等はありません。民宿か、旭川市内のホテルに泊まることになります。今回は1泊2日だったので旭川グランドホテルに泊まりました。旭川空港や旭川市内からはアクセスが朝1便、夕方1便しかないので、午前中ガンガンすべって、午後はホテルの温泉でのんびりといった選択肢はありません。車で行けばよいのかもしれませんが、当然路面が凍結していることもあるので、慣れない観光客がレンタカーを借りて行くのはリスクがあるなあと思います。
・おしゃれなスキーリゾートの雰囲気は一切ありません。センターハウスのお昼は大学の学生食堂みたいに雑然とした感じになります。すべてが20年以上前くらいに作られていて、ゴンドラのスキーを置く場所にファットスキーがささりません。ファットスキーは手で持ってゴンドラに乗ることになります。
・雪が少ない。日本海側のスキー場と比べると雪が少ないです。朝一のランはシルキーパウダーと言われるだけあって、気持ちの良い滑りができますが、午後はけっこうガリガリになる斜面もあります。

(パウダースキー)
今回はプライベートでのパウダーガイドを利用しました。三浦雄一郎&スノードルフィンスキースクールの尾形先生に担当してもらいました。ゴンドラや第五リフトの裏にはフカフカの雪でツリーランができるパウダースポットがあります。本当に人が少ないので、すごく自然との一体感がありますし、「朝イチで滑らないと!」って感じでがっつかなくても大丈夫です。もっとも、雪の下は自然の地形でデコボコなので、ニセコのゲレンデ内パウダースポットより高い技術が必要になると思います。突然、木の固まりがあるので、より柔軟なターン技術が必要だと思いました。
尾形先生はパウダーガイドなみならず、ターンの基本からじっくり教えてくれてとても勉強になりました。来シーズンモデルのファットスキーの試乗をさせてくれたり、すごく親切で、おすすめです。↓リンク先で滑っているのは尾形先生です。
http://www.youtube.com/watch?v=YS8slJIlFC4&feature=youtube_gdata

 ニセコのような派手さはなく地味なスキー場ですが、木の間に入って日本の自然と一体化する感じやローカルに混じってゆっくりのんびり滑るにはとても良いところでした。

2011年2月12日土曜日

パリ ごはん③


 



 パリごはん③はシタディーン・サンジェルマン・デ・プレから徒歩5分以内のおいしいレストランを紹介します。




 ①le Bouquinistes (レ ブキニスト)

 ホテル周辺のレストラン偵察に行ってきた夫から、「上品で、食通っぽいお客さんがいっぱいのレストランがあった!」との報告があり、調べてみるとミシュラン2つ星らしいと判明!さすがに星付きに子連れはムリなので夫だけひとりでうきうき!ランチに行ってきました。
 
 以下夫より↓




 前菜、メイン、デザート、ワインで約3000円のランチセットを頼みました。
メニューは写真↑の通りです(クリック)。                                    

   



       


 席についてセットを頼むと、オリーブとワインがサーブされました。これで前菜がくるまでちょこちょこ飲めるので、ひとりごはんでも手持ちぶさたにならずに良かったです。



 前菜は「何か」のテリーヌ(フランス語、解読不可能、笑)。私はグルメではないので、日本で「テリーヌ」なるものにお目にかかることはほとんどないのですが、「こんなにおいしいものとは知らなかった」と思いながらゆっくり味わって食べました。

  



 メインは魚の「何か」(辞書で調べると「カサゴ」の何からしい・・・)。2つ星だからと思って期待をしていたのですが、日本の懐石料理ほどの鮮度や素材の質はありませんでした。それでも、盛り付けがきれいだったり、かんきつ系のソースがおいしかったり、ワインとの味のバランスがよかったりしたので、総合点としては高かったです。         
   
 
 お客さんは資本家か?取締役か?といった黒い車で乗り付けて来そうな人たちが多く、ビジネスランチといった感じのテーブルもいくつかありました。かといって、敷居が高くて入りづらいとか、店員が上から目線で対応してくるような居心地の悪さはまったくなかったです。しかし、それなりのきちんとした服装と、最低限のコミニュケーションができる英語力が無いとまともに扱ってもらえないんだろうなという雰囲気はあります。 
                    

↓こんな事態は回避したいですよね(笑)2008年1月上旬 こんだなのつれあい様 ご参照。
http://www.france-tourisme.net/p-restaurant-paris06/06-Bouquinistes.htm 
  


 この前、日本でホテルの寿司屋にいったとき、日本語が話せない外国人のお客さんが隣にいたのですが、板前さんは「どうせ日本語わからないから適当に出しとけ」とかいって、適当にあしらってあまり物系のネタを出してました。お互い様ですね(笑)








 ②Le Fogon(ル ファゴン)

 ブキニストと同じくホテルのならびにあったスペイン料理のレストラン。前日におひとり様ディナーに行った夫が味も雰囲気も◎というので家族で再訪。平日夜でしたが、あっという間に満席になりました。                     
   
 店内はシンプルモダンなインテリアで、カトラリーがそれぞれのテーブルについた引き出しに入っていたり、パンが小さな麻の袋に入れられてでてきたり、プレゼンテーション?が楽しいレストランでした。私たちは前日と同じかわいい店員さんが担当してくれ、パエリアのコース(30ユーロくらい)と別にハモンセラーノをオーダー。前菜は小皿にちょこちょこ何種類か出てきて盛り付けもおしゃれな感じでした。しかしながら、ラングスティーヌのパエリアは私にはいまいちでした。ラングスティーヌの臭みと塩がきつすぎに感じてマイナス。でも夫にはおいしかったようなので好みの問題かと思います。    

 
 雰囲気も良く、店員さんも気さくで、総合的には◎。またパリに行ったら行きたいレストランです。店員さんも帰り際に「明日も来るの?笑」と。さすがに3日連続はムリです。   
   




 ③ KGB(Kitchen Galarie bis)
 

 ここも夫が散歩がてら見つけてきたレストラン。ブキニスト同様客層がおしゃれで上品だったという理由からランチに行ってみました。後から調べてみると、ブキニスト横にある星付きの「the Kitchen Galarie」のセカンドレストランだったらしいです。KGBって聞くと「ロシアの?」と聞き返したくなりますよね(笑)
 
   
 前菜とメインで30ユーロくらいのコースをオーダー。前菜はFogonみたいにタパスっぽく小皿に盛りつけてくるスタイル。アジアのスパイスを使うのが”うり”のレストランらしく、コリアンダーや小ネギがアクセントに使われていました。他のレストランでも感じたのですが、いまだにアジアのスパイスや食材を使えば「エキゾチックでおしゃれ!」という感覚なんでしょうか?メインのポークも八角風味ではっきりいって「中華」でしたし、コリアンダーを使った前菜はコリアンダーの風味のみになってた感じだし、私たちが西欧のハーブ類を使いこなすのが難しいのと同様、やっぱり有名シェフでも上手くいかないのねえという感想です。ですが、私たちがアジア人だからそう感じるだけで、フランスの人たちには美味しくて新しいから人気のレストランなんだと思います。
  

 店内はまさしくギャラリー風でおしゃれで、店員さんはきびきびと動いて気がきくし、気持よく食事ができるレストランであることは間違いないです。

  


ちなみにプランタン銀座のHPにも紹介されてました↓
http://www.printemps-ginza.co.jp/style/paris/report118.html
    
 

 夫的にはブキニスト>フォゴン>KGBの評価でしたが、基本的には3店とも”当り”のレストランです。

  

2011年2月11日金曜日

パリ お買いもの(こども服)②

 前回に引き続き、パリで仕入れた子ども服の紹介です。



 ↑COS  H&Mの姉妹ブランドです。シンプルなデザインでちょっとモード系?色使いも白、黒、グレーが多く、価格もクオリティーもH&Mよりちょっと上です。私たちが行ったのは、マレ地区にある旗艦店だったらしく、メンズ、レディース、キッズと家族みんなでお買いものできました。こども用に買ったのは上のコットン製チュニックとワンピース。オレンジのチュニックは春・夏に白いパンツと合わせて着せようかなあと思います。

  COS http://www.cosstores.com/gb/site/home__start.nhtml




 


 ↑DPAM アメリカのジンボリーみたいなカラフルで元気なイメージの子供服ブランド。以前は日本にもお店がありましたが、おととしくらいに撤退してしまいました。カラフルだけど、くすんだ色使いなのでジンボリーの派手さがダメなママもDPAMなら少しは気にいるものがあるかもしれません。私はサンジェルマン・デ・プレ教会のすぐ近くのお店にいきました。お洋服は気にいるものがなかったのですが、ヘアピンやネックレスなどの小物を少し買いました。このヘアピンも日本だと気にいるものがなかなかなくていつも探しているアイテムだったので、大満足です。ここも海外通販に対応しているようです。

 DPAM http://www.dpam.com/

    

    



 ↑おまけはスーパーマーケットのmonoprix にてモノプリオリジナルらしきブランドのパジャマや下着、子ども用ミニトランク、フランス定番のきりんのソフィー、bioのお菓子です。モノプリではプチ・バトーも買えるし(ただし、私が行ったモノプリはどこも子ども用のみの取り扱いでした。)、モノプりオリジナルブランドらしきものも一見使えそうなデザインが多かったです。といいつつ買ったのはパジャマや下着なんですが。。。

 以上で子ども関連のお買い物はおしまいです。



 

2011年1月23日日曜日

ニセコ スキー

 今年も北海道・ニセコにスキーに行ってきました。夫がニセコスキーについてレポートしたいとのことなので、ここからは夫におまかせです。私は後日、今回泊まったヒルトン・ニセコヴィレッジについて書きます。


 では、どうぞ↓

 ニセコでスキーといえばパウダースノーでオーストラリア人が押し掛けているというのが一般的なイメージだと思います。旅行のパンフレットや雑誌とかを見るとなんとなくおしゃれで楽しい感じがするのですが、実際にお金と時間を費やした分を楽しめるかというと必ずしもそうではないと思います。

東京に在住で、年1回スキーに行く、中級者の目線でニセコスキーの長所、短所などをまとめてみました。

<短所>
①遠い・・・単純ですが遠いです。羽田空港まで行って、飛行機に乗って新千歳空港からシャトルバスで2時間~3時間。シャトルバスの3時間が、眠れない場合は相当きついです。ちなみに今回の旅行では朝4時半起きで昼の1時半にニセコのホテルにつきました(約9時間!)。

②悪天候・・・パウダースノーがある山の上部は気温が低く、風が強いのでかなり寒いです。福島のスキー場ではダウンジャケットに防水パンツみたいなのでも転ばなければ普通に遊べましたが、ニセコはちゃんと防寒具をそろえないと本当に厳しいです。
あと、曇りの日が多く、ガスっている(霧で周囲が見えにくい)こともよくあります。最初、一人でニセコアンヌプリのゴンドラの上に行って周りが真っ白だったとき、「無事に生きて帰れるか」という恐怖を感じました。また、天候が悪い日はすぐリフトが運転中止になったり、ゴンドラが減速運転になったりします。実際にそうなるとリフト券代も含めてかなりガックリです。当たり前かもしれないですが、外国人のように1週間とか滞在すれば良い天候の日に滑れる可能性が高まります。

<長所>
①ゲレンデコンディションが良い。毎日雪が降って、気温も低いので雪が軽く、滑りやすいのは間違いありません。アイスバーンとか草むら混じりのコブ斜面のようなコースを心配する必要もありません。

②スキー場内のコース外滑走という楽しみ。圧雪車が通っていないフカフカの深雪ゾーンやツリーラン(木の間を滑る)はエキサイティングです。ニセコの比較的自由なカルチャーとそのチャレンジを技術的に可能にするパウダースノーが組み合わさって、スキーの楽しみの幅を広げています。

 オーストラリアやカナダから上級者のスキー旅行客が来ていますが、彼らが来る理由はこの②だと思います。①のコンディションだけだと、悪天候の短所を補うほどの長所ではないかなと思います。
 今回、初めてファットスキーをレンタルして深雪ゾーンを体験して見たのですが、「雲の上を歩いているような」感じでかなりの感激でした。
 あとスキーを担いで小さな丘を登って、ツリーランをしたのですが、プチ「バックカントリー」のような冒険的要素も楽しめます。ゲレンデ内でもそういう場所がありますし、ゲレンデとゲレンデの間のちょこっとしたスペースにもそういう遊びができるスポットがあります。

<ニセコ3スキー場の感想>
グランヒラフ・・・・キング第3リフト周辺がおすすめです。リフトにフードが付いているので寒くないし、距離も長くないので、滑ってリフトで休んでというリズムが取りやすいです。山頂近辺ほど標高が高くないものの、ふもとほど低くもないので雪質と気温のバランスが取れているし、ナイターがあるのもポイントです。

ニセコビレッジ・・・・天候が良いときは山頂近くまで行くワンダーランドチェア付近がおススメです。急すぎない斜度で軽い雪質のパウダーを楽しめます。ゴンドラ降り場より下の上級コースは斜度が本気で急で、中級者では手に負えないです。初中級コースもなぜかゲレンデがガリガリになっていたりデコボコしたりでリラックスして滑れないことが多かったです。ナイターはフードのあるリフトが無いので、実質上選択肢に入らないと言っていいと思います。

アンヌプリ・・・・人が少ないし、ゲレンデのコンディションが良い。また、ジャンボ第1クワッドはフードが付いているので、ナイターの練習にも便利です。ツアー初日のウォーミングアップに最適だと思います。

各スキー場の移動・・・ゴンドラで上った山中で移動する方が楽です。ヒラフ⇔ビレッジはニセコゴンドラ近くを数分動くだけなので、見通しも良く比較的移動が容易です。もっとも、移動できる時間が15:45分までとか限られているので、たとえばビレッジを下まで降りて、そのあとゴンドラに乗ってヒラフにナイターの練習に行く場合などは余裕をもってタイムスケジュールを組むことが大切になります。一方で、ビレッジ⇔アンヌプリは山頂近辺まで行くリフトを使うことが前提になるので、相応の技術、リフトで登る間の寒さを耐える覚悟、周りがガスで見えなくても目的地へ辿りつけるだけの土地勘等が必要になり、ヒラフ⇔ビレッジの移動よりはハードルは高いです。

<その他>
・ファットスキーについて。ファットスキーとは深雪でもスキー板が沈まないように板の横幅が広いスキーです。ゴンドラで見る外国人のスキー旅行客はほとんどがファットスキーを持っているように見えます。レンタルをすると通常のスキーより1日あたり2千円高かったりしました。深雪でグワングワンたわんで体を上に持ち上げてくれる時は本当に心強いと思いますが、スノーボーダーによってガリガリに削られた固い中斜面等はファットスキーに慣れないとエッジを立てて曲がったり急に止まることがやりにくく最初は心配になります。

・ヘルメットについて。ニセコではスノーボーダーが高速で突っ込んでくるような場面には出くわしたことはありません。もっとも、霧で視界が悪い中での衝突事故や木への衝突事故から身を守るには必要なのではないでしょうか。周りの人は、かなりの割合でヘルメットをしていました。

・パウダーレッスン、ガイドについて。今回、NGSAの坂本先生のレッスンを受けました。全部で3日間しか滑らないので、今の持ち合わせの技術をどこまで改良すればパウダーを楽しむことができるか、自分のレベルにあったパウダースポットはどこか、バックカントリーに出るなど次のレベルに必要な技術や課題は何か等、短時間で収穫盛りだくさんの内容でした。「パラレルまではなんとか出来るよ」という人であれば、レッスンやガイドを受けることでニセコの楽しみを倍増させることが可能だと思います。
http://www.ngsa-web.com/j/lp/

・早朝ゴンドラについて。今回はニセコビレッジの早朝ゴンドラ券を買いました。前述のパウダーレッスンを受けたあとでしたので、実践の場としてすごく有意義でした。また、8時45分からゴンドラより上のリフトが動き出すので、ウォームアップとしても最適です。パウダースポットはは朝10時くらいまででいったん勝負あり(パウダーは人の滑ったあとはデコボコになって滑りにくくなってしまう)だと思いますので、それまでに滑れる場所の物理的な幅を広げておくという意味もあるかと思います。

・バックカントリーや山頂スキーについて。東京で見る限り、正直、「ゲレンデを降りてこれる人であれば・・・」といったたぐいのパンフレットが多く、どれくらいの技術レベルや体力ががあればこうした冒険的なイベントを「楽しめる」のかよくわかりませんでした。あくまで、個人的なイメージですが、やっぱり斜度30度以上の上級者コースでもそれなりのスピードでリラックスして滑れるような技術を身につけてからというのが正しいのだと思いました(バックカントリーの内容にもよると思いますが・・・)。雪崩とかそんな大ごとはさておき、たった一回うまくターンや停止ができなくて、行くべきコースからずれてしまった場合、戻るだけでもかなり体力と神経を使いますし、同行したメンバーにも迷惑をかけます。雪の下が、木の枝か、岩か、川か何なのか良くわからないところできちんとターンをしたり自分のバランスを崩さないというのは頭で考えるよりもかなり難しいことだと改めて思いました。


・最後に、色々書きましたがニセコのパウダーの体験というのは、「遊びの自由度が広がる」という意味で、マリンスポーツでいうところのシュノーケルしかやったことがなかった人がスキューバを体験した場合と似ている気がします。人生に一度は誰にとっても楽しむ価値があると思います。私の場合は技術面を始め色々制約があるので、年1回の楽しみで、というくらいで、来年も機会があれば是非、行きたいとおもってます。

・K2 presents Nimbus productionの"En Route"で北海道を舞台としたスキームービーが無料で見れます。Eric Pollard, Pep Fujas, Andy Mahre等がライダーで面白いです。
http://vimeo.com/49360074

ニセコスキー②
http://doortotheworld.blogspot.jp/2012/12/blog-post.html

ニセコヒルトン
http://doortotheworld.blogspot.jp/2011/06/blog-post.html

ニセコノーザンリゾートアンヌプリ
http://doortotheworld.blogspot.jp/2010/01/blog-post.html







2011年1月10日月曜日

パリ お買いもの(こども服)①



 今回のパリ旅行で絶対はずせなかったのが、子供服ショッピング!日本の子供服はクマとかうさぎとかのキャラ入りで色が派手なものが多く、いまいち着せたい服がない。去年まではCyrillusというフランスのGAPみたいなお店が日本にも出店していたので、ほとんどの子ども服はそこで買っていました。でも、日本から撤退してしまい、お手頃価格の気に入った服を見つけられずにいました。(その前にはDPAMというこれまたフランスの子供服ブランドも日本撤退。)そこで今回のフランス旅行では自分のお買いものそっちのけで子供服ばかり仕入れてきました。以下、おススメのお店と実際に買ったものの紹介です。



 ↑BONTONでカーキ色のチュニック。BONTONのロゴ入りのコットンバッグに入れてくれます。 マレの店舗は3フロアーに、美容室あり、カフェスペースあり、洋服、雑貨、おもちゃ、デスクやフランスシックなカラーのハイチェアーありで、ボンポワンのR.de.Tournon店並みの充実ぶりでした。出来ることならハイチェアーを買って帰りたかった(泣)ハイチェアー専用のクッション類もシックなカラーでかなり好み。どこかのネットショップで輸入してくれないかなあ。トップの写真はBONTONのディスプレイ。靴下からパンツ(!)まで子供服をフレームに入れて飾ってあり、小さくなったけど、気に入っていて思い出のある子ども服のいい活用法だなあと感心しました。

 BONTON http://www.bonton.fr/

 おまけ→マレ地区のBONTON横にはボンポワンのオーナーが始めたMERCIがあるのでおしゃれスポットを効率よく回れて便利。MERCIについてはこちらのサイト↓
http://www.frontstyle.com/shopcruise/paris_001.html
で詳しく紹介されてるので、どうぞ。




 ↑Bonpoint Stockでカーディガンとピーコート。StockはBonpointのアウトレット店。Ladureeのサンジェルマン・デ・プレ店を西に進んだrue Universiteにあります。すっごくお買い得!って感じでもなく、品数もすくないので、何かあればラッキー!くらいの気持ちで行くことをおススメします。我が家もLadureeで朝ごはんを食べたついでに行きました。

 Bonpoint  http://www.bonpoint.com/




 ↑ Happy Garden でリバティープリントを使ったレインコートとワンピース。ボンポワンやボントンと比べるとぐっと明るい色づかいですが、リバティープリント好きにはたまらないお店でしょう。クオリティーならボントンより上のような気がしました。レインコートは店員さん一押しだったんですが、ライナー付きで、表生地もレインコートに多いビニール素材ではなく、撥水加工された布なのでレインコートとしてだけじゃなく、薄手のコートみたいな感覚で使えそうです。

 Happy Garden http://www.happygarden.fr/index.htm




 ↑ Cyrillus でカーディガン2枚とパンツ、靴。 大本命のシリリュスだったのですが、いまいち欲しいものがなく、価格もセール時期ではなかったため、思ったほど安くなかったので少なめの収穫でした。ただ、店員さんが娘のZARAのバレーシューズを見て、「この年齢ならかかとのしっかりした靴を履かせなきゃ!」と言ったので、すすめられて買った写真の革靴が予想以上に良かった。日本でしっかりした子どもの革靴を買おうとするともっと高いので、いつもはアシックスのスニーカーでした。シリリュスは海外通販もできるし、ネットショップだとしょっちゅうセールのお知らせが来るので、今後はネット通販を利用しようと思います。
 Cyrillus www.cyrillus.com/
パリ お買いもの(こども服)②
 
子どもと一緒にパリ

2011年1月2日日曜日

パリ ごはん ②

 パリごはん②はシタディーン・サンジェルマン・デ・プレに泊まった時に便利なアドレスの紹介です。

 ①Francart(お惣菜)

 ホテルを出て左に進み、Rue Dauphineを少し南に下ったところにある小さなお惣菜屋さんです。お昼時に前を通りかかったら、ご近所さんらしき人たちで小さなお店が混んでいたのでその日の夕食に買ってみました。家庭的な感じの手作りっぽいお惣菜で、食べたものはどれもおいしかったです。オーダーの仕方も指差しで選んで100グラムくらいとか2コとか日本と同じなのでいたって簡単。店員さんは英語が通じなかったので、何か分からないまま見た目で買ったりしたものもありましたが、何だろう?って考えながら食べるのもおもしろいし、なによりきちんと作られた感じのお惣菜なので、子供に食べさせるのに安心感がありました。毎回メイン2人分にサラダや副菜を2~3種類(それぞれ200グラムくらいづつ)買って30ユーロ程度でした。




Francart
30 Rue Dauphine 75006 Paris

 ②Gerard Mulot
 
 日本でもおなじみジェラール・ミュロ。たまたま通りかかってにぎわっていたのでケーキを買ってみました。シタディーンからだと徒歩10分くらい、サンジェルマン大通りの南、マルシェ・サンジェルマンの角にあります。外国でケーキを食べると日本人には甘すぎたり、しっとり感が足りなかったり、いまいち口に合わないことが多いイメージなのであんまり期待せずに買ってみましたが、意外にもおいしかった!一昔前のおしゃれっぽさゼロのお店(商店街の造花とか飾ってあるような古いケーキ屋さんのイメージ)で、これまたおしゃれっぽさゼロの濃いメイクをした女の子の店員さんたちがいたりします。外国から日本に出店するお店って、日本ではかなりおしゃれな感じや高級な感じで売り出すのでそのギャップに驚きます。(ジェラール・ミュロが最近日本でおしゃれかどうかは置いといて)ともかく、意外にいけるのでお持ち帰りデザートにおすすめです。ケーキ以外にもパンやお惣菜もあるのでアパートメントタイプのホテル滞在には便利なアドレスです。


Gerard Mulot
http://www.gerard-mulot.com/

 あと、朝ごはん用にはホテルから徒歩5分くらいのところにPaulがあります。Rue de SeineとRue de Buci の角です。10年くらい前初めてパリに来た時、何度も道にPaulのパンを包む紙の袋が落ちているのを見て、おいしいに違いないと併設のレストランに入ったのを思い出します。その時に食べたクレープのグラタンみたいなものがすっごくおいしくて、日本にPaulが出店したときにそのメニューを探しましたが、見つけられませんでした。今回も同じメニューを期待して探してみたけど見つからず、次回パリに来た時には見つけたいな。


パリ ごはん ①

パリのホテル周辺(主にサンジェルマン地区)のおすすめレストランをレポートします。


 ①Huitrerie Regis (牡蠣専門店)
  
 ガイドブックにもよく載っている有名店ですが、小さくて家族経営っぽい庶民的なお店でした。街を歩いていると、カフェやレストランの前に牡蠣が積んであっておいしそうに見えますが、旅先であたると悲惨だしなあって不安に思いつつも、生牡蠣と白ワインの誘惑に負けて勇気を出して入ってみました。(by 夫)メニューを見ても牡蠣の種類なんて、ましてやフランス語で言われても何のことだかよくわからないので、ビギナーセットみたいなもの(2種類の牡蠣12コ、白ワイン、パンがついて20数ユーロのセット)を頼みました。味は牡蠣、ワインともに文句なくおいしく、日本の牡蠣がミルクっぽいとするとここで食べた牡蠣はもっとミネラルが多い感じ?の味(by 夫)でした。店内が狭いので夜は大体埋まってると思いますが、出す方も食べる方も回転が速いので、待っていれば結構すぐに入れると思います。フランスの人達がどんな感じでこのレストランを使っているのかはよくわかりませんが、イメージでいうと、ディナー前に立ち飲みバーで1杯ひっかけるような感じでさくっと食べて飲んで出る人が多かったです。







Huitrerie Regis

3 Rue Montfaucon 75006 Paris

http://www.huitrerieregis.com/




 ②Chez Leon(ファミレス)

 夫が学生時代、ベルギーのブリュッセルで行ったことがありおいしかったというので行ってみることにしました。いわゆるファミレスチェーンですが、ファミレスは万国共通子連れの味方?なので、子連れでも何の気兼ねもなく入れて、お子様メニューもあります。日曜日のランチタイムだったので、店内が子連れのファミリーで満席、私たちも入り口で15分くらい待ちました。迷うことなくムール貝&フライドポテトのセット、ベルギービールをオーダーし、出てくるお鍋いっぱいのムール貝は一瞬「貝のみ、しかもこの量!?」って思いますが、それなりにおいしいのでぺろっと完食できます。で、私たちはレオンオリジナルとマルセイユ風?だかなんだかのハーブ風味と2種類の味付けをオーダーしましたが、断然レオンオリジナルの方がおいしかったです。大人2人+子供1人でおなかいっぱい食べて飲んで60ユーロしなかったので、とってもコストパフォーマンスが高かったです。ファミレスというと日本だと安かろうまずかろうのイメージなので、食の都パリでファミレス!?と思うかもしれませんが、フランス語のメニュー解読に疲れた時におすすめです。





Chez Leon Saint-Germain

131 bd St germain 75006 Paris

http://www.leon-de-bruxelles.fr/les_adresses_des_restaurants/les_adresses_des_restaurants_a_paris.php


パリ ごはん ②
http://doortotheworld.blogspot.jp/2011/01/blog-post_02.html

パリ ごはん ③
http://doortotheworld.blogspot.jp/2011/02/blog-post_12.html

パリ ホテル
http://doortotheworld.blogspot.jp/2010/12/citadines-saint-germain-des-pres.html