2014年4月2日水曜日

奥志賀高原スキー場





 今年の3月21日~23日は奥志賀高原スキー場に行ってきました。初日は猛吹雪で、ほとんどのリフトがストップしてしまいましたが、二日目からは花見直前とは思えない季節外れのどパウダーでかなり、盛り上がれました。奥志賀高原の良いところ、悪いところをレビューしたいと思います。

<良いところ>
標高が1500メートルから2000メートルなので雪質が良い、景色が良い、霧氷(むひょう)が見れるなどが良いところです。朝一のバーンのすべり心地は北海道に負けず劣らずかなり快適です。また、白樺の木が美しいです。コース脇のツリーラン、かなり癒されます。第4ゲレンデのリフトから妙高山など、きれいな日本の山岳を眺めることができます。

スキーヤーオンリーのストイックな空間。日本のスキー場独特のJポップの有線放送は流れないので、自然のまま、山を感じることができます。スノーボーダーがいないので、ゲレンデ内、あまり追突のリスクを感じず、スキーヤーのリズムで滑ることができます。お客さんもスポーツ感覚でジェントルマンな方が多い気がします。

コースバリエーションは、そんなに豊富ではないですが、第二エキスパートコース、ダウンヒルコースそれなりに斜度、距離、幅があって名コースだと思います。隣の焼額山とすべり比べてみましたが、人口密度が薄いです。

パウダー系の人がほとんどいないので、ゲレンデ脇、ツリーラン、ちょっとした丘、楽しみ放題です。

スキースクールの名門、杉山スキースクールはさすがです。杉山の先生にあのコースで教われば、きっとスキーがうまくなると思います。

<悪いところ>
・リフト券が高い。一日券は志賀全山共通で4800円、4時間券で4000円です。ファーストトラックは一時間1000円なので、朝と午前中滑ると5000円です。もともと、新幹線長野駅から車で2時間かかる(タクシーは定額制で10000円以上)ので、短期滞在の人には、異様に割高に感じます。かぐらスキー場は越後湯沢からバスで20分300円、赤倉観光スキー場は、妙高高原駅からタクシーで15分、2000円です。それでリフトがフード付きクワッドとか、ナイターありとかだと別ですが、ふつうにペアリフトでナイターなしです。奥志賀高原スキーオンリーの一日4000円、半日2000円くらいの券があってもよいと思います。ホテルに泊まるとそういう券の引換券がもらえるのですが、2泊3日の場合その券は2日分しかないので、3日目は、思いっきり割高料金を払うことになります。

・ニーズの多様化に対応していない。現在、スキーのスタイルとして、アルペン、パウダー、パークの3種類くらいがあると思います。コースやスキー場運営にスタイルのバリエーションがあると、長く滞在したり、天候の変化に合わせて、色々楽しめます。このスキー場はアルペンに特化しています。午後にはコースにコブが出来てくるので、コブマスターでないとつらくなってきます。そういうときにサイドカンリーとか許されると、ゆったり楽しめるのですが、「雰囲気」がそういうことを認める感じではありません。第二エキスパート横の森林や「熊おとし」の上の斜面は、自然地形コースのような形で、オフィシャルに開放したらいいのではないかと思います。そもそもの話ですが、第二高速ペアリフトを降りてすぐ、いきなり登坂なのはかなり疑問です。ファミリーでスキーするのに、子供とか勢いよくスケーティングはできないので、そういった配慮も大事ではないかと思います。


それでも、スキー場としてのポテンシャルは高く、今後も期待してます。ニセコやかぐらのようにユーザー目線で、本当にくつろげるスキー場になって欲しいと思ってます。