2007年12月3日月曜日

箱根 富士屋ホテル

クラシックホテル好きとしては是非泊まってみたかった「富士屋ホテル」。
 ハイアットに泊まった翌日、箱根にもう一泊しようということになり、当日ホテルへ直接予約しました。朝食付スタンダードツインのお部屋です。西洋館の「古い」お部屋だというのですごく楽しみにして行きました。


 通されたのは西洋館2階の97号室。入ったとたん目にしたのはなんて言うか、「みすぼらしい」お部屋。辛口で言うつもりは無いけど、家具、カーテン、置いてあるもの全てがちぐはぐで古ぼけている。間に合わせにいろんなところからとりあえず、寄せ集めた感じです。古いものの「味」は十分理解できる私ですが、贔屓目に見てもクラシックな良さとは言えないインテリアでした。
 夫はかなり衝撃を受けたようで(笑)、部屋の変更を申し出て、空室のあるフォレストロッジの部屋を見せてもらいましたが、部屋が広くなって眺望が良くなっただけでやっぱりみすぼらしい部屋。しかも今度はすごく「カビ」臭い。結局もとの97号室にしました。
 それでもクラシックホテル好きの私としては何かいいところがあるはずと思って部屋を再確認してみましたが、目に入るのは冬なのに置きっぱなしになっているベープ蚊取りとか、みっともないタコ足コンセントとか、染みだらけのジュータンとか。。。。。これが「富士屋ホテル」?



 気を取り直して、プールや共同浴場の見学に。共同浴場は見た瞬間、絶句でした。狭くて(5人入れば一杯くらい)暗くて汚~い感じ。男湯も同じ感じだったらしく、二人して部屋のお風呂に入りました(お部屋にも温泉が引かれています。これはGOOD。)。
 プールはかなり歴史(?)を感じさせる作りで、壁のタイル画はなぜか「大漁」と書かれた裸の漁師さんたちの絵で微妙です。誰も使ってなかったので夫はひと泳ぎしましたが、30分くらいで上がってきました。プールのタイルも目地が黒ずんで汚かったようです。 

 夕食は電話予約の段階、チェックイン時、部屋への案内時の全てで何度も予約をすることをすすめられました。その時にならないと何が食べたい気分かなんて分からないのに、ちょっとしつこい印象を受けます。部屋の印象が最悪だったので、夕食は外で食べました。
強羅にある「田村 銀かつ亭」へ。豆腐かつ煮がとっても美味しかった!

 まだ希望が捨てられない私達は、バーに行ってみました。館内見学で見たときは雰囲気の良さそうなバーに見えたのですが、夜に行ってみると、お客さんは私達夫婦と他二組のみで寂しい感じ。お酒のセレクションも夫には物足りなかったらしく、それぞれ1杯だけ飲んで出ました。

 部屋に帰っておとなしく就寝。ベッドは硬いです(ユースホステル並に)。



 翌日はやっぱりちょっと期待しつつメインダイニングルームで朝食。私はフレンチトーストセット、夫はパンケーキセット。それぞれハム、ベーコン、ソーセージのうちどれかを選ばされ、出てくると、ハム2枚(またはソーセージ2本)にミニトマト1個、ブロッコリーひとかけ。。。。。あまりに寂しいお皿に目が点。。。。また、私のフレンチトーストは食パン2枚分の量でしたが、夫のパンケーキはいわゆるクレープの生地だけ1枚。。。。。え!?これだけ?っていう量で驚きです。これにコーヒーか紅茶とジュースで終了。おかわりは別料金だそうです(笑)。もうあきれて二人で笑っちゃいました。こんな寂しいホテルの朝食は見たことがありませんから。

 メインダイニングルームはさすがに素晴らしい内装で、見る価値のあるものです。でも、ディナーを食べなくて良かったです。なんかこのホテルっておかしいです。残念ながらさすが「富士屋ホテル」と思えるものは一つもありませんでした。これだけの歴史的建築物なのに、メンテナンス・清掃不足でみすぼらしく、建物がかわいそうです。歴史に胡坐をかいて間違った方向性でマネージメントされている気がします。花御殿などのもっといいお部屋に泊まればよかったのかもしれませんが、ホテルの姿勢に疑問を感じるのでどのお部屋に泊まっても同じではないでしょうか?
 ただ、団塊の世代の宿泊客には人気のようで、ほとんどの宿泊客がこの世代です。しかも、皆さん、「さすが富士屋ホテル!」というような反応をみせているところを考えると、或る意味でその世代の顧客ニーズにあっているのかもしれません。

 

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

日記、楽しく拝見させていただきました。ホント同感です。私たちの部屋、すごくかび臭かった。しかもエアコンもフィルター交換のマークが出ているのに、そのまま。リクエストしてようやく取り替えてもらいましたー。

夕食、私もしつこくすすめられましたが、コースを事前予約しませんでした。でも、結局、到着した日は疲れていたので、レストランで頂いたんです。
ボーイフレンドは名物?のカレー
私は鱒のムニエルだったんですけど…。
鱒はまあ普通でしたが、カレーは激マズでした。このホテルで夕食をとらなかったあなた様は大正解だと思います!さすが!私たちも食べなければよかったですー。

あとひどかったのは、ここで足のアロマテラピーのマッサージをやっていただいたんです。私、アトピーで、足にも症状が出ているんですが、それを店員の方から「水虫ですか?ひどいですね?」と言われたことです。ホテルのマッサージの受付に、「水虫の方はお断り」と書かれていたこともあり、いやな思いをしました。マッサージ店で「水虫お断り」の表示もあまり見たことないので、それも疑問に感じました。

ほんと、アナタ様のおっしゃるとおり、ここのホテルは、ちぐはぐな印象という言葉がぴったりです。アナタ様のブログを読んで溜飲が下がる思いです。

happymax さんのコメント...

コメントありがとうございます。共感してくださる方がいてうれしいです。歴史のある、箱根を象徴するホテルなのでもうちょっと(いや、かなり)頑張ってほしいですよね。水虫と言われたことはもう笑うしかないですね、ほんとに(笑)私も辛口の感想を書くつもりはなかったのですが、世間で言われている評判とあまりにかけ離れていたので思わず書いてしまいました。以前、長崎県の雲仙でこちらのホテルと似たような感じのレトロホテル「雲仙観光ホテル」に泊まった時は非常に満足でした。やはり古さの問題ではないですね。

きたむら さんのコメント...

残念でしたね。
これが本当に『富士屋ホテル』の話かと目を疑いました。
長年こちらを利用していますが、いつも満足なサービスです。昨年は花御殿のスィートに宿泊しましたが、とても良かったです。ベッドの寝心地も最上級でした。
 お部屋のランクアップされてスィートに宿泊されれば良かったかもしれませんね。