2007年8月12日日曜日

Narayan Niwas Palace(ナラヤン・ニワス・パレス)

 城塞の中ではないけど、旧市街に位置する宮殿ホテル。FIGARO誌によると200年前のパレスでフランス人観光客に好まれているとか。昨日のジャワハル・ニワス・パレスがいまいちだったので2泊の予定を切り上げ、急遽こちらに泊まってみることに。当日、フロントで出された価格はフォートビューのスタンダードで6500RP。(フロントデスクの後ろにはイギリスのアン女王がこのホテルに泊まったときの写真が。)またしてもゲストは私たちのみ。
 ホテルの雰囲気は、夫によると、『天空の城ラピュタ』、私的には『南仏のプチホテル』。屋上にはフォートビューのレストラン(休業中)、FIGAROに写真が掲載されていた旧らくだ小屋のバーはシーズンがよければゆっくり一杯飲みたい感じ、ローマ浴場みたいな屋内プールは営業してればなかなかのものと思われる。特に良かったのは、部屋からのフォートの眺め(夜明けに紫色に染まる景色は最高!)と、ブーゲンビリアの咲く中庭での朝食。インドの砂岩でできた建物とブーゲンビリアはほんとに良く似合う。レトロで雰囲気のあるホテルが好きな私は断然ジャワハル・ニワスよりこっちをオススメしたい。
















 部屋は広々としていてシーツ類もまあ合格。壁に描かれた民族調の絵もかわいい。ここでも晩ごはんにルームサービスをオーダーするもこれはジャワハル・ニワスの勝ち。(オフシーズンでちゃんとしたコックがいなかったのかもね。)










 だけど、問題はまたしても夜になってやってきた。シャワーの水圧が弱すぎて、髪の長い私がシャンプーするのは到底不可能。(ちなみに当然、ここでもお湯が出るはずもなく、もちろん水シャワー。)
 フロントに連絡して水圧を上げてもらうように頼む。すぐにスタッフが来てくれたのはいいけど、シャワーヘッドをとんとんたたいて目詰まりを取り除こうとしたり、シャワーと蛇口の切り替えノブをカチャカチャするばかり。一瞬良くなったかなあと思ってスタッフにお礼を言って使い始めると、また水圧が弱くなる。
 このやり取りを何回か繰り返していると、ついにスタッフがバケツと手桶を持ってやってきた。なんでも水圧を上げるために、貯水タンクに水を一生懸命汲んでいるが追いつかない。だから、バケツにしばらく水をためてそれを使ってくれとのこと。
 なるほど、そういうことだったのね。ジャワハル・ニワスのバスルームにもバケツと手桶が置いてあり、インドの人はトイレットペーパーを使わずにトイレの後、水で洗うと聞いていたから、私はてっきりそれに使うものだと思っていた。(でも、お風呂にもトイレにもどちらにも使うのかも!?だとしたら、同じものを使うのは日本人としては抵抗あるなあ。笑)夫によると、バケツを持ってきた時、スタッフは「もう勘弁してくれ!」って感じだったらしい(笑)。何度もクレームする私のために一生懸命水汲みをしてくれてたのね。ごめんなさい、知らなくて(汗)。砂漠の街は今も昔も水には苦労してるのね。
 そして一難去ってまた一難。夜中にはエアコンの音に反応して吠える野良犬に睡眠を妨害される。この野良犬、なぜかエアコンをつけると吠えるのをやめ、消すと吠え出す。犬も室外機の風にあたって涼んでいたのかしら。

 全体としてジャワハル・ニワスよりは断然上。でも、6500RPはちょっと高すぎる印象。(ネットなどで事前予約すればもっと安くなるはず。)オフシーズンはどこも開店休業状態で気合が入ってないみたいだから、オンシーズンに来れば、また印象が違ってもっと期待できそう。ということで、星は☆☆☆かな。 下の写真は部屋からのフォートの眺め。現地の人たちは少しでも涼しくするため、屋上に寝るらしく、朝、みんながごそごそ起きて活動を始めるところが見える(笑)地元の人たちの生活が間近に見れるところもオススメの理由。(こんなホテル珍しいよね。)
 

 




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